其の六
2015.4.10 

時代錯誤の門

ある自動車工場あるいはそのグループ工場の正門で、入門てつづき中に守衛氏から「車を門の外に置いて来い」と命令されたら・・・あなただったらどんな反応をするでしょうか。

あなたが今乗りつけた車は、訪問したこの会社またはグループ親会社製では勿論なくて、日本の他社製だからなのだが、自動車業界では今もって、この21世紀の現代においても出くわす光影です(でも なぜか外車は通らやんせ)。

あなたも私も、この会社の下請ではないし、今回はたまたま「おまえんとこのテスタを持ち込んで、漏れ検査をして見せてくれないか」と言うことだったのだが。
そんなときはこのように言ってみましょう
「私の この靴はA社製です。もし御社がB靴メーカだったら、門の外で靴を脱いで来い、と云うのですか?」と。
一方、世の中はそれほど棄てたものでもなく、例え一社でも先進の会社は実在するもので、かろうじて心救われる思いがすることもあります。
”当社は社員にも自他を問わず、気に入った車種での通勤を規制してはいない。どんな車が好まれるのかがわかってくるから” とは、その社の幹部員氏の弁でした。

ここには時代錯誤の門ではなく、勇気と先見の門、そして サ~~~スガの門があります

第三勢力はそのようにして台頭します。

漏れ検査冶具は黒子に徹スル可シ
黒子構造三原則
1.切削加工物には不動冶具を
2.プレス物、溶接物には遊動冶具を
3.少量多品種物には可変冶具を

 

黒子任務三原則

1.ワークと作業の手にキズをつけない形
角・エッジを丸める
接面加工しあげ度を上げよ

2.ワークに損傷を与えない材質
ワーク材質との相性を選定せよ

3.ワークに構造的負荷をかけない構造
局所的独立クランプのこと