漏れ検査工程の合理化案作成と予算獲得のために
◎測定と判断の部位を自動化しよう
構造体の動きをどんなに自動化してもポカミスを撲滅できないし、品質保証の向上につながらない。
漏れ検査は外見には動きの無いところの自動化に目をつけよう。目で見て頭で判断している作業部位の中で、一日連続繰り返しの工程が危ないと認識しよう。
◎省人・省力・時短は最もポピュラー策と考えよう
人の動きと体力でする作業を機械に置き換え、人工減らしができれば、先ずは合理化推進案として初級合格! 予算獲得第一歩。
省人とポカミス対策にも貢献すると考えましょう。
◎市場クレームを一掃しよう
品質保障推進策となると省人・省力・時短のような単純明快な予算振り当て計算が、公式どおりにはめ込めない。だが市場クレームを減らし、市場評価を勝ち取るには、人の知覚と思考判断の分野を自動化することを考えよう。
しかし、この分野の自動化を実現したからとて、1人工も省人しないこともあり、結果を評価する時間を待つだけの力量が、自分の組織にあるかどうかを見極めて静かに笑っていよう。
◎見学ロードを作ろう
生産・検査工程を見学コースの目抜き通りに変えよう。
顧客(メーカ・ユーザ)の信頼を勝ち取るために、最新の品質管理体制と品質保証に対する取り組み姿勢をアピールしよう。
◎路地裏を表参道に変えよう
最も遅れた、最も手つかずに放置されてきた暗い工程に光をあてましょう。
商能向上と作業環境改善に検査行為の自動化は、路地裏を表通りにするようなもので、作業環境が良くなり、作業員1人1人の管理意識が高められ、これに追髄して商能(商品力)が向上すると信じよう。
◎漏れ検査は応化する
省人にも省力にも時間短縮にもならなくても漏れ検査の自動化は、先進の生産工程と成熟した精神集団で増殖発展します。これは進化ではなく応化と言います。
生産ライン構成に柔軟に対応した装置に仕上げましょう。